宇宙に関するお金のあれこれ 素朴な疑問を大調査

宇宙に関するお金のあれこれ 素朴な疑問を大調査

2015年7月23日に、日本人宇宙飛行士の油井亀美也さんが搭乗した宇宙船が国際宇宙ステーションに打ち上げられました。ロケットの打ち上げにはどのくらいのコストはかかっているのでしょうか。そして子供たちのあこがれ、宇宙飛行士になるには、どのくらいの学費が必要なのでしょうか。今回は、宇宙に関するお金のあれこれについてご紹介します。

◇ロケットの打ち上げにはいくらかかるの?

2015年7月23日に、日本人宇宙飛行士の油井亀美也さんが搭乗した宇宙船が国際宇宙ステーションに打ち上げられました。子供たちはもちろん、油井さんと同世代の大人たちも、この嬉しいニュースに心躍らせたのではないでしょうか。ところで、ロケットの打ち上げにはどのくらいのコストはかかっているかご存知ですか。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工が開発し、2001年から運用されている「HⅡ-A」ロケットの打ち上げ費用は、約85億円から120億円と言われています。コスト削減を目指すロケット業界、日本経済新聞(2015/4/9)によると、JAXAは、2020年の打ち上げを目指す新しい大型ロケット「H3(仮名称)」の打ち上げ費用を50億円程度にすることを目標としています。さらに、最近注目されている、固体燃料ロケット「イプシロン」の打ち上げ費用は約30億円。日本のロケット業界もさらなるコスト削減を目指し、日々前進しているのですね。

◇宇宙飛行士になりたい!どのくらい教育資金がかかる?

子供たちのあこがれの職業、宇宙飛行士。宇宙飛行士になるためには、どのくらい教育資金がかかるのでしょうか。JAXAの宇宙飛行士候補者募集要項では、理学部、工学部、医学部などの自然科学系の大学を卒業していること、意思の疎通が図れる英語能力があることなどが条件となっています。2015年度の学費は、例えば、国立の東京大学だと4年間で約250万円、私立の慶應義塾大学理工学部だと約650万円です。子供が実家を離れて、一人暮らしをする場合は仕送りも必要になりますし、大学院まで進学をすればさらに学費がかかりますね。宇宙飛行士に限らず、子供の夢を叶えるためには、計画的な教育資金の準備が必要となります。家族のライフイベントに必要となるお金をもう一度見直して、マネープランをしっかり立てていきましょう。