普通預金や定期預金とは違う 仕組預金ってどんな商品?

普通預金や定期預金とは違う 仕組預金ってどんな商品?

みなさんは「仕組預金」という金融商品をご存知でしょうか。預金という言葉が使われていますが、私たちにとってお馴染みの銀行の普通預金や定期預金とは、商品性が大きく異なります。金利が高い分、中途解約が難しいというデメリットもある仕組預金。今回は、その商品概要と、メリットやデメリットについてご紹介します。

◇仕組預金を知ろう

銀行の普通預金や定期預金は、私たちにとってすっかり身近なものになっていますが、「仕組預金」という金融商品はご存知でしょうか。預金という言葉が使われているため、定期預金の一種かな、と考える方もいるかもしれませんが、その商品性は大きく異なります。仕組預金は、普通預金や定期預金に比べて、金利は高めに設定されており、満期まで保持していれば、基本的に元本割れをすることはありません。しかし、一般的な定期預金は、預け入れをした時に、預入期間や金利、受取通貨の種類が決められていますね。一方、仕組預金は、これらの項目が預け入れの時点で確定しておらず、途中で、預入期間や満期時の受取通貨が変わる可能性があるのです。また、仕組預金は原則、中途解約ができません。たとえ解約できたとしても、違約金(ペナルティ)がかされてしまい、元本割れする可能性もあります。

◇注意しておきたい預金保険のこと

日本の金融機関には、預金保険制度というものがあります。これは、万が一金融機関が破たんしても、預金者等の預金のうち一定のものを保護してくれる制度です。一般的に、利息のつく普通預金、定期預金や定期積金などは、1金融機関につき預金者1人当たり元本1,000万円まで保護されます。しかしながら、金融庁が2012年に発表した見解により、この仕組預金は、普通預金や定期預金とは異なるデリバティブ預金に分類され、その一部が預金保険制度の対象外となっています。仕組預金は、2015年9月現在、大手のメガバンクなどでは販売を中止していますが、住信SBIネット銀行や新生銀行などで取り扱いがされています。金利が高い仕組預金ですが、そのリスクもしっかり理解した上で、購入を検討して下さいね。