すべての健康と美容は腸から!腸環境を整えよう

すべての健康と美容は腸から!腸環境を整えよう

健康と美容を維持するために、腸の環境を整えることがとても重要なことをご存知でしょうか。人間の腸には、100種類以上の菌が存在していると言われていますが、この善玉菌と悪玉菌のバランスを保つことが腸環境を整えるポイントです。今回は、腸の健康に関するアレコレと、万が一病気になった場合にかかる治療費や保険制度についてご紹介します。

・腸と健康の密接な関係
腸は、私たち人間の健康と美容と切っても切れない密接な関係があります。第二の脳と呼ばれる腸には、100種類以上の細菌が100兆個以上存在していると言われています。腸の善玉菌は、様々なウィルスから体を守っており、健康な体づくりや、アンチエイジングに欠かせません。一方で、腸の悪玉菌が増えると食欲がなくなり、体調を崩したり、お肌が荒れたり、髪がパサパサになったりと、次々にトラブルが起こります。暴飲暴食や野菜不足、ストレスや寝不足など日々の生活習慣で、腸内環境は乱れてしまうのです。腸の環境を整えることこそ、健康と美容の維持促進の近道。今回は、そんな腸の健康に関するアレコレや、万が一病気になった場合にかかる治療費や保険制度について、詳しく見ていきましょう。

・女性のガントップは腸?! 怖い腸の病気の話
腸に起こるトラブルや病気は様々です。鮮度が悪い肉や魚を食べてお腹をこわした、緊張やストレスから下痢になってしまったという人は多いのではないでしょうか。症状が軽い腸炎から、かつて世間を騒がせたO-157など強いウィルス性の腸炎、手術が必要となるポリープなど怖い病気はたくさんあります。中でも最も手強いのは大腸ガンです。厚生労働省によると、平成25年、女性はガンのうち、大腸ガンの死亡率が33.9%とトップ。乳ガンや子宮頸ガンなど、女性特有のガンで亡くなる方よりも、大腸ガンで亡くなる方の方が多いという衝撃の結果になっています。大腸ガンの患者数は40代以上が多く、60代の発症率がピークとなっていますが、毎日忙しく家事や仕事をする女性にも起こる病気です。もちろん、毎日の自分の便の状態やお腹の調子で、体の異変に気がつく場合もありますが、大腸ガンであるかどうかは、きちんと病院で検査を受けてみなければ分かりません。次は、大腸ガン検査や人間ドックを受けるためにかかる費用についてご紹介します。

・大腸ガンの検査を受けよう
他のガンと同様に、大腸ガンも早期発見が何より大切です。大腸ガン検査は、大腸バリウムや内視鏡検査、3D-CTの画像確認などがありますが、最も身近で気軽に行えるのが便潜血検査です。胃から大腸までの消化管の中で出血があると、便に血が混じることがありますが、この検査では肉眼ではわからない程度の少量の出血をチェックすることができます。会社の健康診断でも、この便潜血検査が検査項目に含まれている場合もありますね。しかし、便潜血検査が陰性だからといって、全ての病気を否定できるわけではありません。やはり詳しい検査として、人間ドックを受診して、大腸バリウムや内視鏡検査を受けることが大切です。人間ドックは、病院にもよりますが、安いと大体3万円前後から受診が可能。大腸の内視鏡検査は約1万円から、脳ドックや胃カメラなどと同様に、オプショナルで自分の気になる箇所を検査項目としてプラスすることができます。健康保険では、人間ドックの費用の助成金制度があることも多いので、自分が加入している保険に助成金があるかどうか、一度確認してみましょう。

・治療費はどのくらいかかる?
万が一、大腸ガンになってしまった場合、治療費はどのくらいかかるのでしょうか。病状や手術方法によっても異なりますが、結腸がんの一部切除手術を受けた場合の手術費用は、保険適用前だと概算で100万円程度かかります。保険で3割負担になると、約30万円。とても大きな金額ですね。ただし、この大腸ガン手術のように、医療費の金額が高い場合は、高額療養費制度の適用を受けることができます。この高額療養費制度では、医療機関に支払った金額がある一定の基準以上の場合は、全国保険協会等から基準を超えた金額が支給される制度です。入院した時の部屋代等の特別料金や、先進医療の先進技術部分などは、対象外となりますが、大きな病気をした時の強い味方ですね。先ほどの大腸ガンの手術の場合、70歳未満で月収が30万円の方は、自己負担額は87,430円。病院に支払った30万円のうち、212,570円が戻ってくることになります。万が一病気になってしまった場合でも、このような制度を上手に利用することで、経済的な負担を軽くして、しっかり治療に臨みたいですね。


・知っておきたい医療費控除制度
高額療養費制度と同様に、医療費が高額になった場合に利用できる制度が、医療費控除です。これは、年間10万円を超えた医療費については、年間の総所得から差し引いて税金を計算してくれる仕組みです。出産費用や、入院や通院にかかった交通費、薬局で買った治療薬等も対象となるので、手術などの高額治療費がなかった年でも、該当する方も多いはず。自分が毎年どのくらい医療費を使っているのか分からない方は、一度計算してみてはいかがでしょうか。

・腸のためにできること
高額療養費制度や医療費控除制度など、万が一の時に経済的に助けてくれる制度はありますが、やはり手術や治療もせずに、健康を維持することが一番大切ですね。最後に、腸の健康のために、私たちができることをご紹介しましょう。

まず、最も基本的なことは、野菜や魚、肉など、バランスのとれた食事をとること。インスタント食品や外食が続くと、食品目が偏りがちです。過度なアルコール摂取も腸には大きな負担になります。お付き合いなどで、なかなか毎日自炊することが難しい方も多いと思いますが、時間がある時は、やはり栄養バランスがとれた食事を作っていきたいですね。また、ヨーグルトや牛乳など、乳製品を積極的にとることもオススメです。腸の善玉菌が増えて、おなかの調子が整います。最近は、様々な菌がプラスされたヨーグルトが販売されているので、自分のお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。

腸の健康には、適度な運動も大切。軽いジョギングやヨガ、腹筋運動などは、腸に適度な刺激を与えてぜんどう運動が活発になり、便秘になることを防ぎます。体の中の不要物をきちんと外に排出することで、お肌の調子も良くなりますね。腸は、健康と美容とは切っても切れない関係です。日々の生活から腸を整えて、毎日元気にいきいき過ごしていきましょう。