投資初心者必見 リスク許容度とは?

投資初心者必見 リスク許容度とは?

初めて投資にチャレンジする人は、つい「どの投資信託が儲かるのか」「個別株ならどの銘柄が狙い目か」など、金融商品を選ぶことに集中してしまいがちです。しかし、投資を始める前にポイントとなるのは、「最悪の場合、どのくらい損をしても大丈夫なのか」という、自分のリスク許容度を知ること。今回は、リスクについて勉強してみましょう。

◇自分のリスク許容度を知ろう
投資を始める前には、「最悪の場合、自分はどのくらい損をしても大丈夫なのか」という「損の上限」を知ることが大切です。投資初心者の方は、つい「どの投資信託が儲かるのか」「個別株ならどの銘柄が狙い目か」など、金融商品を選ぶことに集中してしまいがちですが、まず自分の「損の上限」つまり「リスク許容度」を決めておき、その範囲内で商品を選ぶようにしましょう。このリスク許容度は、その人の年齢や収入、運用資産や投資経験など様々な要因によって大きく異なってきます。例えば、100万円を投資する際、この100万円が1年後に50万円になっても大丈夫な人と、90万円以下になってしまったらショックでもう耐えられない、または生活が苦しくなってしまう人と、損の感じ方は人それぞれ。投資の元手金額から、いくらまで減っても大丈夫かという自分のリスク許容度を調べてみましょう。

◇リスクとリターンは表裏一体
投信信託や株式、債券などの金融商品は、基本的にローリスクローリターン、ハイリスクハイリターンというルールがあります。リスクが低いと、リターン(将来もらえる可能性がある収益)が小さくなり、リスクが高くなると、リターンが大きくなりますね。新興国の株式など、いくらリターンが高そうな商品でも、リスク許容度が低い人(損に耐えられない人)は、このようなハイリスク商品を購入するべきではありません。リスクは、標準偏差という統計の指標で測ることができますが、投資初心者の方で、具体的にリスクを計算するのが難しいと感じる人は、金融機関の営業員やファイナンシャルプランナーに相談してみるのも一つの手段ですね。自分のリスク許容度を知った上で、最適なリスクとリターンのバランスを探し、金融商品を選ぶようにしましょう。