家計のバランスシートを作ってみよう

家計のバランスシートを作ってみよう

私たちが生活していく上で欠かせないお金。万が一の時の医療費や老後の生活など、漠然とお金に対する不安を抱えている人も多いはず。将来のお金の見通しをつけるには、自分の預貯金や住宅ローンなど、現在の家の資産状況を把握することが大切です。今回は、家の資産をチェックするのに役立つ「家計バランスシート」についてご紹介します。

◇家計バランスシートとは?
私たちの生活と切っても切れないお金。将来のお金の見通しをつけるためには、毎日のお金の使い方をチェックする家計簿も重要ですが、現在の家の資産状況を把握することも大切です。ここで役立つのが、「家計バランスシート」。家計バランスシートを使えば、預貯金、不動産、保険や投資など、現在家にどのくらい資産があるのか、逆に車や家のローンなどの借金(負債)がいくらあるのかが一目で分かります。

◇家計バランスシートを作ってみよう
家計バランスシートは、大きく「資産の部」と「負債の部」の2つのパートに分かれます。「資産の部」は、いわゆる家の財産です。預貯金、株や債券などの金融商品に加え、貯蓄性の高い保険や住宅や土地などが含まれます。これら全てを合計したものが、家の総資産となります。一方「負債の部」は、車や家のローンや、大学から借りている奨学金など、これから返済していかなければならない借金の合計です。この「資産の部」と「負債の部」の差が、本当の意味での家の財産「純資産」となります。

例えば、貯金1,000万、投資信託50万、国債50万、保険加入なし、マンション3,000万(市場価格)、マンションローンが残り1,500万円のご家庭の場合、以下のようになります。

・総資産:4,100万円(1,000万+50万+50万+3,000万)
・負債 :1,500万円
・純資産:2,600万円(4,100万−1,500万)

この純資産の金額が、マイナスになってしまう家庭は要注意。負債の金額が大きすぎるので、金利が高いローン(借金)から返済していくことが必要です。まずは自分の家計バランスシートを作成して、家の資産状況を把握することから始めてみましょう。