女性活躍推進法とは?
2015年8月に、「女性活躍推進法」が成立しました。結婚や出産をしても、子育てしながら会社で生き生きと働きたいと考えている女性が多い時代、彼女たちを応援しようと、国では様々な政策が行われています。この新しい「女性活躍推進法」とは、一体どういうものなのでしょうか。今回はその内容をご紹介しましょう。
◇女性活躍推進法の概要とは?
女性は、結婚や出産を機にキャリアを中断しなければならなかったり、会社内で管理職まで昇進することができなかったりと、男性に比べて大きなハンデを抱えています。女性が社会で活躍するためには、彼女たちが働く会社の協力が必要不可欠ですね。そこで2015年8月には、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」が成立しました。この法律により、2016年4月から、どのくらいの女性社員が会社で働いているのか、彼女たちの勤務時間はどのくらいかなど、様々な項目について、一定規模の会社の事業主が、情報公開することが義務付けられます。より女性が働きやすくなるためにはどのようにすれば良いのか、会社自身で自己分析させ、日本全体で、女性の活躍できる社会を目指していこうという試みです。
◇新しい法律でどう変わる?
女性活躍推進法によって、私たち一般の人々でも、会社の女性の活躍度合いを見ることができるようになります。特に就職先を検討する時は、自分がこの会社で長期的に働くことができるかどうか、女性でも管理職になれるかどうかということを知る目安になりますね。またこの法律により、会社は、これからの女性の活躍に向けて、具体的な取組み方法や女性雇用人数の数値目標を設定する必要があります。今まで女性雇用に消極的だった会社も、何かしら対策を行うようになりますし、すでに女性が活躍している会社の取り組みを他の会社が参考にすることもできるようになるでしょう。新しい法律をきっかけにして、日本がさらに生き生きと働ける、女性に優しい社会になるといいですね。