給与明細書はしっかり保管 自分のお金は自分で守ろう!
毎月会社からもらう給与明細。自分のお給料や、税金の確認のために目を通しますが、その後の管理をどうしていますか。年金記録が消えた問題も記憶に新しいですが、給与明細をきちんと保管しておくことで、このようなトラブルが起きた時にしっかりした物的証拠として大変役に立ちます。今回は、給与明細の管理方法についてご紹介します。
◇給与明細は何に役立つの?
毎月会社からもらう給与明細。保険料や所得税、年金額など様々な情報が記載されていますが、みなさんはきちんと保管しているでしょうか。お給料日にさっと目を通して終わりにするのではなく、面倒でも必ず保管するようにしましょう。例えば、2007年には、年金記録が消えてしまうという問題がありましたが、給与明細を保管していた方は、毎月年金を納めていたという証明として給与明細を提出することで、泣き寝入りすることなく年金記録を取り戻すことができました。また、会社が突然倒産して離職票をもらえなかった場合に失業保険を申請する際には、給与明細が必要になることがあります。さらに過去には、悪質なケースとして、勤務先の会社が社会保険料を改ざんしていた、社会保険庁に対して虚偽の届出を行っていたなどの事件も発生しました。このようなトラブルが起こった時にも、証拠書類として給与明細が大変役に立ちます。自分のお金を守るために、給与明細は必須アイテムなのです。
◇実は簡単 給与明細の保管方法とは?
最近では、紙ではなく、社内のイントラネット上で電子的に給与明細を交付する会社が増えてきています。このような場合は、退職した時に、もとの会社の給与明細を見ることができなくなってしまいます。さらに会社のデータサーバー量に制限があるため、1、2年するとデータが消去されてしまうこともあるので、紙に出力するなどして、必ず自宅で保管するようにしましょう。紙で保管するとかさばってしまうという方は、PDFにする、携帯電話で写真を撮るなどしてデータ化することで、より簡単に保管することができますね。もしもの時に自分のお金をしっかり守るために、給与明細をきちんと保管する習慣を身につけていきましょう。