<2015年4月2日@nifty わたしのマネー術 マイナビウーマンに掲載していただきました。>
知っているようで知らない?個人向け国債をおさらいしてみよう!
個人向け国債は、日本という「国」が発行する債券で、安全性が高く、投資初心者の方にも購入しやすい商品です。では、具体的にどんな特徴があり、どのくらい利益がでるのでしょうか。個人向け国債の商品性をおさらいし、今後の資産運用プランを考える際の参考にしてみましょう。
商品種類は3タイプ 1万円からほとんどの金融機関で購入可能
個人向け国債には、満期と金利が異なる「変動金利10年」「固定金利5年」「固定金利3年」の3タイプがあります。「変動金利10年」は、半年ごとに、市場の実勢金利を反映して適用される利率が変わり、債券発行から10年後に償還される商品です。平成24年12月に販売が終了しましたが、東日本大震災からの復興を応援するために販売された「個人向け復興応援国債」は、この「変動金利10年」をベースにして作られました。一方、「固定金利5年」「固定金利3年」は、あらかじめ発行時から金利が決まっており、それぞれ債券発行から5年後、3年後に償還されます。3タイプとも、半年ごと年に2回利子を受け取れ、発行後1年を経過すれば、いつでも中途換金が可能です。また日本のほとんどの銀行や証券会社で、最低1万円から1万円単位で購入ができ、最近では、直接金融機関の窓口に行かなくても、インターネットや電話で購入ができるようになりました。
個人向け国債はもうかるの?
募集期間が平成27年3月5日から3月31日の個人向け国債を見てみると、それぞれのタイプの税引き前の利率は、「変動金利10年」が0.26%、「固定金利5年」と「固定金利3年」が0.05%となっています。個人向け国債の利率は、一般企業が発行する債券(社債)と比べると低い場合が多く、積極的に儲けようと考えている人には向いていません。一方で、日本という国が財政破綻をしない限り、基本的には元本割れがないので、安心して投資をすることができるでしょう。これから初めて投資をしてみようと考えている方や、株式投資などリスクが高い投資を行いつつ、安全資産も確保したいと考えている方には、個人向け国債はピッタリな商品です。今後の資産運用プランを考える際に、個人向け国債を選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
@nifty わたしのマネー術
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