日本のお札に使われている偽造防止技術とは?意外と知らないお札の豆知識

<2015年4月9日 @nifty わたしのマネー術 マイナビウーマンに掲載していただきました。>

日本のお札に使われている偽造防止技術とは?意外と知らないお札の豆知識

 普段私たちが何気なく使っているお札には、偽造防止のために、「すかし」「模様」「色」などたくさんの工夫が施されています。日本の偽造防止技術は、世界でもトップクラスです。さぁ、お財布から一万円札を取り出して、意外と知らないお札の秘密を一緒に観察してみましょう。

すかし、模様、色、お札に隠された色々な工夫
 2004年11月1日にデザインが一新された日本のお札には、様々な工夫が施されています。一万円札でその工夫を見てみましょう。まず有名なのは「すかし」です。お札を光にかざすと、中央部分に「福澤諭吉」が浮かび上がりますが、さらに表面の右端には、縦に3本の「すかし」も入っており、パソコンやカラーコピー機では再現しにくくなっています。次に、一万円札を裏にひっくり返し、傾けてみてください。右上の「10000」の数字の下に、「NIPPON」の文字が浮かび上がるのを見つけることはできるでしょうか。これは「潜像模様」と呼ばれており、素人が真似することができない、大変難しい特殊技術です。さらに色については、表面は14色、裏面は7色が使われており、一見しただけでは、何色が使われているか判別しにくく、とても微妙な色合いです。このようにお札には、様々な偽造防止技術が詰まっています。

高度な偽造防止技術でお金の信用を守る
 日本では、かつてファーストフード店のドライブスルーや、初詣で混雑する神社などで、偽札が使われる事件が発生しました。偽札が世の中に横行すると、お金に対する信用が揺らぎ、経済そのものに大きな悪影響を与えます。高度な偽造防止技術が使われている日本のお札は、日本経済、そして日本の信頼を根底から支えていると言えるでしょう。安心して使える日本のお金に感謝して、日々大切に扱っていきたいですね。

@nifty わたしのマネー術
http://woman-money.nifty.com/topic/detail/150401001916_1.htm

マイナビウーマン
http://woman.mynavi.jp/article/150409-82/